金明竹の言い立てを文字にする④

沢庵・木庵・隠元禅師貼り混ぜの小屏風

沢庵宗彭は安土桃山から江戸時代前期にかけての臨済宗の僧。沢庵漬けの考案者と言われている。
木庵は江戸時代前期に明国から渡来した臨済宗の僧。黄檗三筆の一人、つまり書道家としても名高い。
隠元禅師とは明・清の禅宗の僧、隠元隆琦のこと。いんげん豆を日本に持ち込んだとも言われている。
「張り混ぜの小屏風」とは、複数人の書いた書画を一つの屏風に貼ったもの。しかし、この3人の小屏風となると、相当な値段でしょうな。

……この屏風なァ、わての旦那の檀那寺が兵庫におまして、兵庫の坊(ぼん)さんのえろう好みます屏風じゃによって、『表具にやって兵庫の坊主の屏風にいたします』と、こないお言づけを願いとう申します

表具にやるとは表装するの意。つまり屏風に整える、ということでしょうな。

以上、金明竹の言い立てでした。

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